キャリア形成プロセス/多様なキャリア 座談会


宇田川さん(元販売):特別養護老人ホームさくら、介護職 *司会
保科さん(元タクシー運転手):特別養護老人ホームさくら、介護職
古澤さん(元飲食店):有料老人ホームリブインさくら、介護職
山内さん(元配食サービス):有料老人ホームリブインさくら、介護職
関澤さん(元福祉用具レンタル):地域包括支援センター鹿浜、社会福祉士

1,元々どんな仕事をしていた?そこから介護業界に挑戦した経緯

宇田川:元々販売の仕事をしていたんですが、販売は若い子がどんどん入ってくるので若い子に任せていけばいいなと思ったんです。何も資格がなかったので、手に職をつけたいなと思ってふわっと介護に挑戦しました。

保科:私は祖父が寝たきりになって介護に携わったのが仕事をはじめたきっかけです。途中、一度運転の仕事もしたんですが、またやりたいなと思って介護の仕事に戻ってきました。

古澤:私は小学生の頃の出来事がきっかけなんですよね。目が見えない人を案内したことがあって、その時に仕事を通じて人助けをしたいなと思いました。高校時代のアルバイトがきっかけで飲食店で7年ほど働いたんですが、23歳から14年ほど頑張っています。

関澤:元々、車椅子や電動ベッドの販売のお仕事をしていて、地域包括支援センターの方とも関わることも多かったんです。包括で使える資格を大学でとっていたこともあり、ご縁で入社しました。

山内:早くに子供を産んだので、資格もなくアルバイトをしたことくらいしかありませんでした。子供が少し大きくなってから年配の方へのお弁当配達の仕事をするようになって、年配の方と関わる中で介護の仕事に興味をもちました。
全くの未経験でしたけど、ここでいろいろ成長できたと思います。支援したあとに「ありがとう」と言ってもらえるのが嬉しいです。
他の業界で仕事をしている友人からは、排泄処理をするなんてすごいと言ってもらうことがあるんですけど、私はそれほど苦には感じません。日々やりがいがあって、人によって支援の仕方も違って、いろいろなことを考えながら毎日が勉強だなとがんばっています。

2,介護業界、足立邦栄会に転職してよかった点

古澤:就職するまで人生経験が少なく、はじめての就職が足立邦栄会だったので仕事自体の厳しさ、感謝されることを通じて成長を実感しています。お看取りにも関わることでやってきてよかったなと思ってます。先輩から飲み会などでもかわいがられて、おごってもらえたりするのもありがたかったです。

保科:古澤さんいいキャラですもんね笑。私は資格が増えたこと、街中でも人の役に立てる幅がひろがったのがよかったです。
最初に入った法人では資格がなかったので何もさせてもらえませんでした。車椅子も押させてもらえなかったな。

山内:わたしは資格なしで入社したけど、入浴以外は色々させてもらいましたよ。私もここで資格をとらせてもらえました。資格があると自信がつきますよね。
あとは、子供が具合が悪くなったときにも休ませてもらいやすいのと、非常勤でも有給をしっかりといただけていることですかね。

宇田川:私もここにきて実務者研修をとらせていただきました。シフトを融通してもらったり、先輩からもなんでも聞きなよと声をかけてもらえて、話しやすい雰囲気で人、チームに恵まれて働きやすいなって思います。

関澤:よかった点は、先輩にいじわるなことをする人がいないなって思います。ここだけかもしれませんが、誰かのために何かしたいと思っている人が多くて後輩の面倒見が良い方が多いので環境に恵まれているなと思いますね。いつも笑って過ごせてます。

3,働く中で自分から動いたこと、挑戦してよかったこと

古澤:認知症の方の関わりは毎日が挑戦。一回失敗すると、次はどうやろう?という工夫が生まれます。ご入居者さんは”人”なので毎回同じやり方をしていてもダメ。人と関わることだから毎日が挑戦という感じがしますね。それをチームで頑張る声かけをします。自分はリーダーなのでみんなに任せることは任せて力を抜くことにも挑戦してます。笑

関澤:地域包括のお仕事なので相談や地域での居場所づくりに力を入れています。

宇田川:私は食事支援の委員会に入らせていただいています。食事支援時の事故に対して検討する会に入って、考えることが増えましたね。「どうしてこの人はご飯をたべないんだろう、嫌いとは言ってないのに」「どういうタイミングで食べてくれるのか」と考えることにチャレンジしています。

4,今後、こういったキャリアに挑戦してみたい

保科:ケアマネージャーの仕事がいいなと思っていましたが、関澤さんのお話を聞いて地域包括の仕事も面白そうだと思いました。

関澤:私もケアマネはとってみたいです。包括には大大ベテランさんがいるので、追いつけるように頑張りたいです。


古澤:僕はご入居者さんと関わるのが好きなので、キャリアアップ自体はあんまり考えていないです。でもロボット介護に興味を持っています。パワードスーツや、寝たきりの人に敷くだけで尿量やバイタルがわかるようなものもあるのでメリット、デメリットそういったことを勉強したり知ってみたいと思ってます。

座談会を終えての感想

関澤:普段部署が違ってあまり話す機会がないので、異業種から足立邦栄会に来ているという共通点で盛り上がれてよかったです。
山内:はい。みんなと気軽に話せてよかったです。ありがとうございました。

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